不登校経験談

不登校から転校へ。小学校の担任の行き過ぎた指導

不登校・ひきこもり経験談

長男が小学校に入学する少し前に、とある県内の市に家族で引越しをしました。長男にできるだけ負担をなくそうと入学の時期を選んで引越しをしたのですが、そこで入学した小学校の先生がとんでもない先生でした。

うちの子はとてもしっかりした子供とは言えませんが、ちゃんと説明すれば理解のできる子供です。その子にたった1週間見ただけで、発達障害の疑いがあるから検査をしてほしいと特に理由もいわずに親である私に勧めてきました。

学校の決まりではスクールカウンセラーさんが必要と認めたときに親と相談して実施をするそうですが、担任の一方的な独断と偏見ですすめてきたのです。私はわけがわかりませんでしたが、息子が変な疑いをかけられたままで、これから先できないことを「息子さんのせいです」と言われたくないので、検査を受けることにしました。

結局問題は見つかりませんでした。確かに少し積極的に何でも質問したりすることはありますし、タイミングが悪かったりもしたでしょう。でもそれは一年生の入学したての子供なら少なからずあることだと思います。それをたった一週間でどれほどの指導をしたのかも言わないで、検査をすすめられたことは今でも腹立たしく思います。

検査結果がでてもそれについて話すこともせず、自分ですすめておいて結果も見ないなんてなんて無責任な担任だと思いました。挙句に、「私は非常勤なので、この学校の先生ではありませんので、保護者さんが何を言われても私には責任がありません」というような趣旨の話を学級懇談会でする始末です。

そうこうしているうちに、子供がやってもいないことで謝罪させたれたり、勉強のできていないところだけを指摘して、私を批判したりしてくるようになりました。どうにもたまらずスクールカウンセラーさんと話をしましたが、解決にいたるような話はまったくできませんでした。カウンセラーさんもその担任に話をしても聞いてもらえないことに悩んでいらっしゃるようでした。

文字を書く宿題にはきれいな字で書いても全て訂正されていて、丸をもらったことがありませんでした。どう考えても行き過ぎた指導で、子供は自信をなくし、だんだん字も書けなくなっていきました。最終的に担任に「○○君はこのクラスにいらない子です」という言葉を息子に吐き捨てました。息子はこの言葉をきっかけに不登校になりました。

クラスの友達も「先生が息子をきつい注意(人格を否定するような)しているから、ぼくたちも注意しているんだ」と私に言ってきました。どんな学校生活を送っていたのかはこの話からも酷かったことが伺えます。スクールカウンセラーさんと不登校の対応をしている市の施設にも相談をしましたが、校長先生は現れず、教頭先生と話をしました。教頭先生は担任とろくに話もせず、こちらの話も聞かず、いてもいなくてもどっちでもいいような状態で、絶望的でした。

カウンセラーさんと学校の通級の先生の計らいで、不登校になって2ヶ月くらいしてからようやく、通級のみ通っていましたが、通常のクラスには精神的にももどることが難しく、悔しいですが転校することに決めました。

転校先は友達がいる今まで住んでいたエリアですが、そこでも人の話を聞かない担任にあたってしまい。再び不登校になってしまいました。ここの小学校はまだ教務主任のせんせいや教頭先生、校長先生が十分とは行きませんでしたがなんとか話しをすることができ、対応をしていただいたおかげで息子が通常クラスにもどったのは3年の2学期からです。

それでも、毎日終わりまでいることができず、早退をくりかえしていました。3学期になってなんとか学校に自分で行って自分で帰れるようになりましたが、3年生の終わりに物を隠されるという事件が起こり、最後の一週間は登校できませんでした。現在4年生ですが、通常どうりに学校に通えたのは3学期になってやっとです。

4年生当初は毎日迎えに行く日々でしたし、2学期は特定の授業にでられないなどの問題がありました。ここまでなんとか登校できるようになったのは、本人が「学校に行きたい」という強い意志があったからで、これがなければ、今でも学校に行くことができないほど精神的にも衰弱し、人間が大好きだった性格にもかかわらず、親ですら近づけない時期もありました。再び登校するということも容易ではないため、不登校が簡単に回復できるとは思って欲しくないし、サポートたいせいも十分ではないことを知ってほしいと思います。

親である私も精神的、肉体的な疲労は半端ではなく、日常生活もまともに送れない日々が続きました。現在も勉強についていけているとはとても言いがたい状況ですし、いままで学校に行けなかったことで失った経験はとても多いと感じています。

ココロスイッチでは、各地(千葉市蘇我大田区蒲田新宿区大久保など)で不登校や引きこもりの相談会を毎月開催しています。参加費は無料ですので、不登校の相談、引きこもりの相談、フリースクールの選び方や、通信制高校への進学相談、子育ての悩みなど不登校や引きこもりの子を持つ保護者の方はぜひご参加下さい。