不登校経験談

家族の理解がなく登校を続け、自殺しようとして入院するまで学校は休めなかった

不登校・ひきこもり経験談

私は25歳の女性です。今は働いていません。

私が不登校になったのは中学1年生の時で期間は1ヶ月くらいです。
きっかけはクラスや学年中からのいじめでした。

私は違う地域の小学校を卒業してから、父の実家のある地域の中学校に入学したのですが、この地域は縄張り意識がとても強くてよそ者を排除する風潮があって、方言を話せない私はすぐにターゲットになりました。

それでも最初はみんなと仲良くしたいと思っていましたが、クラスのボスの女子から持ち物を壊されたり暴力を振るわれたりなどがあり、親に無断で学校を休み始めるようになりました。

中学校に行かなくなってからは親に連絡が行くのですが、その時はとても叱られました。
親には中学校でいじめられていると言ったものの「いじめられるあなたが悪い」と言われるだけで、どんなに嫌がっても朝は無理やり車で中学校に連れて行かれました。

どうしても中学校に行くのが嫌で自殺しようとしたことがありましたが失敗に終わり、そのまま救急搬送されて1ヶ月ほど入院しました。

両親は不登校や引きこもりを許さない性格なので、入院でもしなければ無理やり登校させられていたと思います。

でもあの時は本当に死にたいと考えていました。
それくらい学校が辛くて仕方ありませんでした。

不登校やひきこもりから抜け出したきっかけは退院です。
退院と同時に登校することとなりました。

入院している1ヶ月の間、中学校に行っていなかったので不登校ではなく入院と思われるかもしれませんが、入院とはいえ学校に行っていない間は心が落ち着きました。
でも実際に自殺未遂をするまで私は追い詰められていました。中学校にいても、家にいても私の居場所がないと思っていました。

中学校卒業までいじめは続きましたが、家族が世間体ばかりを気にするので無理やり登校させれていたというのが現実です。

現在は無職です。
高校卒業後に専門学校に進学しましたが、
20歳の時に自殺したい衝動のようなものに駆られてそのまま自殺の名所に行ったことがきっかけで、警察に保護されて病院に行ったらうつ病であることが発覚。
その後、精神障害者保健福祉手帳を取得してからは家族からも勘当されて現在は生活保護を受けながら実家から遠く離れた地域で暮らしています。

今振り返ってみると不登校というにはちょっと特殊なパターンだと思いましたが、あのときは中学校に行くくらいなら死んだほうがいいと本気で思っていました。
そして一番残念なのは家族の理解が全くなかったということです。

今思っても
なぜイジメられている私を中学校に行かせようとするのか?
なぜ親は私自身の事よりも周りの事を気にするのか?
なぜ親はうつ病になって自殺未遂もした私を、頭がおかしい変人扱いをするのか?

結局、不登校やひきこもりとなったはじめのきっかけは中学校のイジメかもしれませんが、親に私という人間を理解してもらえない事が今の私に繋がっているのかもしれません。

最近は私の頃よりも不登校について理解が進んできたと思うので、私の両親のようなタイプは少数派かもしれませんがなるべくならば学校以外の選択肢も残して欲しいと強く思っています。

私は20歳の時にお世話になった病院や警察や役所からの勧めで両親とは縁を切り今は治療に専念しています。

本当は理解のある家族がいるのが望ましいと思いますし、私だってはじめは親に助けを求めました。それでも、私のように家族に理解がない場合は、子供向けの相談窓口とか児童相談所とか警察とか、とにかく自殺まで考えるようになる前に相談してほしいと思います。

死んだら終わりなんです。私は自殺を考えたことは間違っていたと今は思っています。でも、誰も助けてくれない、私を理解してくれないとそういう事を考えてしまう事を私は知っています。

だから、家族が自分に無関心だったり、助けてくれないなら警察とかに相談するべきです。恥ずかしい事なんてありません。ものすごく親身に聞いてくれます。

私はまだ、周りのサポートを受けながら回復途中ではありますが、家族の理解がなくても大人になると色々な面で自由になることが増えると思います。こんな状態でも私は家族といた時より充実感はあります。

私の将来の夢はアルバイトでもいいので仕事につくことです。
色々ありましたが今生きていることができて本当に嬉しいです。

ココロスイッチでは、各地(千葉市蘇我大田区蒲田新宿区大久保など)で不登校や引きこもりの相談会を毎月開催しています。参加費は無料ですので、不登校の相談、引きこもりの相談、フリースクールの選び方や、通信制高校への進学相談、子育ての悩みなど不登校や引きこもりの子を持つ保護者の方はぜひご参加下さい。