不登校経験談

不登校は人生の良い経験。我が子は高校を辞め高卒認定試験を受けて大学に行ってます。

不登校・ひきこもり経験談

私は59歳の主婦です。

今大学生の私の子供は、高校生のときの一学期に不登校となってしまいました。
不登校のきっかけは、なんとなくですが高校のクラブで嫌なことがあったからだと思っています。「なんとなく」というのは、学校に行きたくない理由について子供には詳しく聞いていないからです。子供にも話したくない事もあるでしょうし、理由を細かく聞くと、より不登校になってしまうという事を聞いたことがあるので、あえて聞くことをしませんでした。その為、どうしてそうなったのか憶測でしか知ることができません。

私は子供が幸せになるために選んだ人生について、親があまり干渉をしてしまうのはどうかと今は思ったりしています。

こんな風に楽観的な私と思うかもしれませんが、当時は私もかなり悩みました。まずは、「世間の目」ということを気にしたりしたんですね。そして、どうして私の子供は学校に行けないんだろう、私が悪いのか?何が悪いのか?と、そして子供を攻めたこともありました。でも、親である私が不登校の原因を考えても答えがでるわけじゃない事に気が付きました。

私も冷静になったとき、不登校となった子供自身がとても焦っている事に気がついたのです。こんな状況で親の私まで焦ったらこの子のためにならないと思いました。
子供は、勉強をしたいという気持ちなのか、勉強が周りに遅れてしまうという焦りなのかは分かりませんが、子供自身が不登校を続ける事に抵抗はあったんだと思います。

そのため、8月頃になると真剣に塾に行きたいと言うようになったのです。周りの高校生をみて、これではいけないと思うようになったのでしょう。でも、学校には行く自信がない。だから勉強する場所として塾という道を自分自身で探したんだと思います。

ところが、ある塾に行くことになったのですがそこでも同じ学校の生徒が通っていることを知り、嫌になりやめてしまいました。そこで学校に行く気持ちになってくれると良かったのですが、私の子供の性格からして、一度嫌になると二度と戻ることはないと思うこともありました。

そして、10月になると進級の為の単位が足りなくなるという事で、そのまま高校を退学することにしました。
私の子供は高校を辞めるという選択をしたわけですが、そのようにしたことは今振り返るとそれでよかったと思ったりしています。

そしてその後は、これではいけないと思ったらしく自宅で勉強を始めました。塾も辞めてしまったので、自分でやるしかありません。そして、高卒認定試験を受験して、その後に大学に行くことができました。この高卒認定試験ですが、年2回しか試験がないのです。試験も簡単ではありません。しかし、子供自身が学校を辞めるという道を選び、塾に通わないという道を選び、恐らく一番過酷な一人で勉強する道を選びました。

高校は辞めましたが、自分自身で目標を持った事が良かったのだと思います。
むしろ、他の人にはない経験が、この後の人生で役に立つ事を親としては願っています。

子供は大学では楽しく勉強をすることができているようです。この先、大学で嫌になる事があるかもしれませんが、それはそれでいいと思うこともあります。そのように思うのは、やっぱりどんなに親が言っても、気持ちは本人しかわからないからです。もちろん親に助けを求めて来た時には、全力で助けてあげたいです。

ココロスイッチでは、各地(千葉市蘇我大田区蒲田新宿区大久保など)で不登校や引きこもりの相談会を毎月開催しています。参加費は無料ですので、不登校の相談、引きこもりの相談、フリースクールの選び方や、通信制高校への進学相談、子育ての悩みなど不登校や引きこもりの子を持つ保護者の方はぜひご参加下さい。