不登校経験談

小学校入学後、4年生まで不登校になった息子は今は元気に学校に通っています

不登校・ひきこもり経験談

38歳の母親です。
息子の不登校も解決し保育士として今は仕事を再開する事ができました。

息子が不登校になったのは、小学1年生の2学期からでした。

「きっかけは何だったの?」
「誰かに意地悪されたの?」

担任や周りのママ友にも聞かれましたが、とくに不登校の決め手となる出来事はありませんでした。

「明日、学校行きたくない。」

そう気持ちを伝えてくれた時の真っ青な顔は、今でも忘れられません。
私の子供がまさか不登校になるのでは?と考えてからは

「不登校になったら、勉強について行けなくなるのでは?」
「友だちがいなくなってしまうのでは?」
「もう将来だめなのでは??」
「このまま引きこもり?ニート??」
「私、明日も仕事休まなきゃ。。」

と、子供の将来を考えているうちに私は不安で身動きがとれなくなってしまいました。

小学校を休み、不登校が続いてから息子も毎日暗い表情でした。

不登校になってからは家庭内の雰囲気も悪くなっていきました。
息子が学校に行かなくなってから、明らかに夫の機嫌が悪くなったのです。
「ちょっと辛いからって逃げてばかりじゃ、ろくな大人にならない。」
「俺だって仕事ツライけど我慢してるんだ!」
そんな言葉を浴びせられて、精神的にツラかったです。

家の中に不穏な空気が流れる毎日。
初めは少し時間を置けば、いずれは学校に行く日が来ると思っていたのですが、結局、不登校は長期化しこの状態が小学4年生になるまで続きました。

もちろん、この間ダラダラとしていたわけではありません。
色々調べた結果、不登校の間は、近所にあるフリースクールに通う事にしたのです。

フリースクールでは、朝から夕方まで過ごし、クッキングや畑仕事、公園遊びなどをして過ごしました。
フリースクールの先生たちは、息子のことをたくさんほめて、そのままの姿を受け入れてくれました。

フリースクールでの活動の殆どが遊びに近い状態で「こんなに勉強しなくて、大丈夫なのかな。。」私はとても心配でした。
でもフリースクールに通う息子の楽しそうな表情が見れて、ホッとする日々が4年生になるまで続いたのです。

「学校に行けないからダメな子」ではないのです。
親にとっては学校に行けなくても、大切な我が子。
優しくて、良い子。

子供に当たり前の事を押し付けたり、完璧を求めてはいけない。
きっと、泣きながら過ごすよりも、笑顔の日が多いほうが良いのだ。勉強なんて、あとからいくらでも巻き返せる!
フリースクールに通ってから私自身がそう思うようになりました。

友だちだって、後からでもできる!
私がそう思えるようになってから、息子の表情がどんどん明るくなりました。

そして、ある日突然「なんか学校、行けそう。行ってみる。」
息子からの登校宣言です。
私は本当に涙が出てきました。

今までの不登校は何だったのか、夢でも見ていたのかと思うほど、現在は毎日元気に小学生に通っています。
結局、私に出来たのは「気長に待つこと」だけ。
息子が自分でエネルギーと自信を取り戻すまで待つことでした。

私もそうでしたが、子どもが学校に行けなくなると、親や担任は原因を探して解決したくなるようです。
不登校初期の頃の私の不安気な雰囲気や、家庭内の雰囲気も子供は敏感に感じ取っていたのだと思います。
しかし、いくら原因を探して対処しても、子どものエネルギーがすっからかんだと、何も解決しません。

すべてを受け止めて、本人の心と体の回復を待ってあげること。
私の子供のように何年もかかるかもしれません。
でも信じて待つ以外にない。
親にできる事はそれくらいしかないのかもしれません。
経験からそのように感じます。

私の場合は、近所にフリースクールがあった事。
それがなければ家庭内でどのように過ごしていのか、今でも考える事があります。
小学校に相談しても何も解決につながる事が無かったからです。

私は子供が閉じこもっているなら、親が動かないと解決できないと感じました。
今、子供の不登校に悩んでいて、どうすれば良いか分からなかったり、身動きが取れないのなら
やっぱり不登校を相談できるフリースクールなどの専門の所に相談するのが一番良いと思います。

ココロスイッチでは、各地(千葉市蘇我大田区蒲田新宿区大久保など)で不登校や引きこもりの相談会を毎月開催しています。参加費は無料ですので、不登校の相談、引きこもりの相談、フリースクールの選び方や、通信制高校への進学相談、子育ての悩みなど不登校や引きこもりの子を持つ保護者の方はぜひご参加下さい。