不登校経験談

学級でのつるし上げがきっかけで小学校の不登校がはじまりました

不登校・ひきこもり経験談

我が子が不登校になったのは小学校入学後の直後、1年生の時で入学して一月位たった頃でした。

不登校になったきっかけは、当時の担任の先生によるクラスでのつるし上げによるものでした。
息子は幼稚園では身長も高くて体格も良く、お遊戯会や劇などでは割と中心人物となるような子で親が言うのもなんですが人気者の方でした。

しかし、小学校に入ったとたんに授業中に立ったり走り回ったり、幼稚園では許されていたようなことも平気でやるような子になっていました。
実際に知能検査などは受けなかった為わかりませんが、いわゆる多動性障害のような行動をしていたのです。

学級会では、担任の先生からつるし上げにあい、息子の事をクラスの子みんなで温かい目で見よう。と、いうのではなく差別的な発言をされたのです。

そのことがきっかけで、我が子は学級の中で孤立するようになりクラスの子達からは、無視されるという屈辱的なイジメにあったのです。

いつのまにか我が子は、学校に行かなくなりました。
毎日のように学校からは電話が来たり、先生が迎えに来たりと、子供には逆効果だったのでしょう。

次第に発狂するようになり私たち夫婦でも手が付けれなくなっていました。
しかし、妻の一言で息子は変わりました。

「友達なんかいなくたって良いよ。大人になったら小学校の頃の友達なんて疎遠になるから。ママやパパも実家から遠いし小学校の友達は近くにいないでしょ?大人になってからも仲のいい友達はできるのよ。ママが応援するよ。」と言われた息子は渋々ですが学校に行くようになりました。

学校に行くようになってからは、私たち夫婦が度々教頭先生に呼び出されるようになり、授業中の息子を見てくれということで行ってみましたが、授業中に教室から抜け出したり他の教室へ行ったり、発狂してみたりと私たち親が思っていたよりも地獄絵図だったのです。何度も自宅へ連れ帰った程です。確かにクラスの大勢の生徒をまとめて行く必要がある担任の先生も、大変苦労されたのだろうと気づかされました。

実は、学校からは知能検査を受けて、必要があれば養護学校に行く事を勧められていました。しかし、私たち夫婦はそれを断り続けました。

時が経つに連れて息子も落ち着いてきておとなしく授業を受けれるようになりました。
しかし、友達のいない我が子の孤立は変わらずクラスでは、変わり者、ばい菌扱いです。

私たち夫婦はとにかく息子を応援し続けました。
中学校はマンモス校で、複数の小学校からの生徒たちもいるため、同じ小学校の子は数人程度。ほとんどの子が息子の小学校時代のことを知らずに生活できました。

吹奏楽部に入った息子は、友達もでき管楽器でそこそこ上手く吹けるようになりました。身長はすでに親の身長を越していたため学年で一番背が高く相変わらず目立っていました。
顔も悪くはなかったので女子にもモテていた様子で学校の中でも人気者になっていました。

中学校からの生活は変わり、とても不登校だった生徒のような面影はありません。

今は息子も20代になり社会人として自立しています。
あの時、検査を受けて、もし養護学校に行っていたら未来は変わっていたと思います。

確かに、今でも検査を受けると何かしらの障害というか診断はされると思います。
大人になった息子もそれは感じており、自分自身の特徴とうまく折り合いをつけながら生活しています。もし、会社や大人の付き合いの中で困る事があるなら、その時は検査を受けて病院の先生に相談すれば良い。そんな感じです。

世の中には何かのきっかけで不登校になった生徒は山ほどいると思います。私たち夫婦は何度も話し合い息子を応援し続けた結果、今があると思っています。

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