不登校経験談

不登校で友達ができなかった学生時代、友達が増えたキッカケはSNSでした

不登校・ひきこもり経験談

私はもともと極度の人見知りで中学の時はファミレスでお水をくださいも言えないようなレベルでした。なので、中学生の時は学校に行くこともあまり出来ず、不登校が多い中学時代を過ごしていました。なんで学校に行きたくないのかと言われても、よく分からない。とにかく学校に行きたくない。そう思っていました。

私の場合、不登校でも家から全くでなかったわけではありません。ファッションや音楽にも興味を持ち、雑誌を見ては休みの日(不登校なので毎日休みなのですが…、平日は周りの目が気になって外に出られませんでした…。)に音楽CDをレンタルしに行ったり、洋服を買いに出かけていました。

イジメられているわけじゃないし外出もする。それなら学校に行けるんじゃないと思われるかもしれませんが、中学校には卒業する最後まで行く勇気はありませんでした。

もちろん、このままではダメだとは思っていました。だから高校には進学して気を変えて頑張ろうと思っていました。

規則が厳しかった中学から私立の高校に進学したのですが、あまりにゆるい自由な雰囲気の高校で、人見知りの私にとっては、馴染む事ができませんでした。
結局、中学までの人見知りの私は、高校に進学しても変わる事ができなかったのです。友達もできませんでした。

高校在学中も高校に行きたくないと、何度も思いました。それでも、中学時代の不登校経験を繰り返したくない思いがあって、高校だけは卒業しようと自分に言い聞かせていました。ストレスはあったものの、何とか高校は不登校にならずに行っていました。

実際に家にいる方が好きだった為、学校が終わったらすぐに帰るような生活をしていました。相変わらずファッションや音楽は好きで、中学の時から好きだった少し金額の高いブランドを高校で初めて買うことができ高校2年の修学旅行でそのブランドの洋服を着ていくことにしました。すると、数人のクラスメイトから『このブランド好きなの?俺も好きなんだよ!』と同じブランドを着ている友達がいて話しかけてくれたのです。

それ以来少しずつその友達と仲良くなるようになり一緒にSNSをやることに。
共通の趣味を持つ友達が初めてできた瞬間でした。

SNSのコミュニティでは、好きなブランドやアーティストのコミュニティに入ってみることにしました。写真を投稿してみると、そこでも多くの人から自分の服装に興味を持ってもらえるようになりました。仲間がいると一人ではできない事ができる。私にとっては遅かったのかもしれませんが、ようやく毎日が楽しいと思えるようになりました。

SNSの相手は知らない人ばかりだったので、初めはSNS内だけの交流です。高校卒業後、そのSNS内の方からオフ会をやるから来てもらえないかという連絡が来たことで自分の生き方が一気に変わりました。オフ会に行くと多くの人から『もしかして〇〇さんですよね!』と声をかけてもらって、それが初めての経験だったのですごく楽しかった事を覚えています。それ以来、そういった集まりに参加するようになります。

その後は学生時代が嘘だったかのように友達が増えていきました。
信頼できる人たちに今までの悩みを相談したところ『なんで君が不登校だったの?なんで君に学生時代友達が出来なかったのか分からない』と言ってくれるほど自分という人間を好きになってくれたのです。その時は本当に嬉しかったです。

すでにその当時から10年近くが経っていますが、今だにそのオフ会に誘ってくれた人とは連絡を取り合ったりしますし、感謝をし続けています。
もしあの時オフ会に参加せずにいたら、自分の人生は、学生時代のまま変わらなく人と交流を持たずに終わっていたのかと思うと想像もしたくありません。

変わるためには本当にちょっとしたことがきっかけなのだと気付かされました。
初めは緊張するかもしれません。
でも、初めは周り同じだと思います。
それを経験してるからこそ自分のことを暖かく迎えてくれたのだと思います。
とにかく自分が変わりたいと思っていれば絶対に変われます。

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