不登校経験談

いじめで不登校になっても人生はそこで終わりじゃない

不登校・ひきこもり経験談

私は39歳の男性で会社員をしています。
私が不登校を経験したのは中学2年生の時。

子供の頃から体が細く色白である事を周りから馬鹿にされていて
中学生になった頃から本格的なイジメに発展して行きました。

不良からの暴力は勿論のことで、それ以外にもクラスメイトから無視されたり
バイ菌扱いされるようになり、小学校時代の友人からも距離を置かれるようになりました。

さらに痩せて色白の風貌から「ゾンビ」と酷いあだ名を付けられるようになり
イジメはどんどんエスカレートするようになりました。

それでも親に心配をかけてはいけないと必死に耐えて行きましたが
中学2年の夏休み最終日の出来事をキッカケに学校に行けなくなってしまいました。

溜まった夏休みの宿題を片付ける為、図書館に向かっている道中
学校の不良数人に捕まってしまいました。
自転車を転かされ、問答無用で軽いリンチを受け
最後に「2学期からもよろしくな。」と言って去って行きました。

その時、私の中で切れかかりながらも繋ぎ止めていた糸がプツッと切れたような感覚があり
「学校に行くと殺されるかも知れない。」と強い恐怖感に襲われるようになりました。
その事をきっかけに2学期開始日から不登校になり、家から一歩も出なくなりました。

家で過ごしている間はとにかく外界からの刺激をシャットアウトしたかったので
カーテンを閉め、食事とトイレ、お風呂以外は部屋の中でずっとテレビを観ていました。

親は私を心配して学校に掛け合ってくれたようで
学校全体で私のイジメ問題について真剣に取り組んでいたようでしたが
いくら改善したと言われても根本的に私の存在を否定している連中の所には
もう戻りたくなくない気持ちでいっぱいでした。

そのまま不登校が2ヶ月ほど続いたとき
何かがキッカケだった訳でもないのですが
突然「最低限高校は出ないと人生が終わる。このままだとお先真っ暗だ。」と焦るようになり
自分から学校に行く事にしました。

学校生活が再開した後は、ただ授業を受け、誰とも話さず帰る生活。
イジメはありませんでしたが、クラスメイトからは「下手に何かしたら先生に言われる」
というような雰囲気でクラスの中では完全に孤立していました。

暗黒の中学生活でしたが、高校進学後は幸いな事に良い友人に恵まれ
その後はイジメとは無縁の生活を送る事が出来ました。

現在は仕事もしており、妻と2人の子供に囲まれた幸せな人生を送っています。
私のようにイジメがきっかけで不登校をされている方へのメッセージとして
「今の辛い環境は永遠に続かない必ず終わりが来る」という事を伝えたいです。

今は苦しい時期かも知れませんが、今の環境が人生の全てではなく
未来にはきっと明るい人生が待っていると信じて
次のステージに進んでいって欲しいと願っています。

ココロスイッチでは、各地(千葉市蘇我大田区蒲田新宿区大久保など)で不登校や引きこもりの相談会を毎月開催しています。参加費は無料ですので、不登校の相談、引きこもりの相談、フリースクールの選び方や、通信制高校への進学相談、子育ての悩みなど不登校や引きこもりの子を持つ保護者の方はぜひご参加下さい。