現在高校生の娘がいます。
娘が学校に行くのを嫌がり始めたのは小学4年生の頃からでした。
月に1~2度、登校の時間になるとおなかが痛いと言ってトイレから出てこなくなったり
学校へ行きたくないと言って部屋にこもったりすることがありました。
騙し騙しという感じで小学校は卒業しました。
中学生になってからは、1学期は休みがちになりながらも何とか通っていましたが
夏休み後は本当に学校へ行きたくないとうことを涙ながらに訴えてきて
無理に通わせることよりも娘の気持ちに寄り添って
本腰を入れて取り組まなければならないということを自覚させられました。
娘が学校に行きたくないという理由ですが
特にいじめだとか嫌がらせがあったり
人間関係がうまくいっていないという理由ではなく
学校での集団生活に対して極度にストレスを感じているようでした。
もともと控えめでやさしい性格だった娘は
他人に嫌われないように、目立たないように
良い子に思われるようにしなければならないという
強迫観念に駆られているようでした。
実は夫婦で間で「もし娘が不登校になったらどうするか」ということを
幼少期から話題にすることがあり意見で一致したのは
「小学校や中学校、通わなくても何とかなるだろう」というものでした。
万が一、娘がいじめなどで思い悩みそれでも無理して学校へ通って
最悪の結果になってしまうリスクを背負うくらいなら
少し回り道をして将来を見据える。
そういう道を用意してあげるのが親の役目であると意識していました。
中学1年生の2学期から不登校になりましたが
それを負い目にするのではなく
せっかく時間が出来たのだからということで
何か興味のある事に熱中させて
他人に負けないくらいの特技を身に着けさせる
ということを考えました。
娘には
「学校嫌なら通わなくてよいが、その代わりに何か徹底的に一つのことに打ち込みなさい」と
告げました。
娘が選んだのがギターでした。
選んだからには徹底的にやってもらおうと、そこそこのギターを買い与え
ギタースクールにも通わせました。
親も本気で向き合っているということを分かってほしかったので
そのあたりは妥協しませんでした。
その甲斐があって娘はギターに熱中し
学校に通っている頃より生き生きした生活を送れているようでした。
周囲の友達が学校に通っているということに焦りはあったようで
情緒不安定になることはありましたが
本当に学校に通いたいと思うまでは「行くことはない」と諭しました。
中学3年生になり
通信制の高校に受験したいと娘が切り出してきました。
彼女なりに色々考えて答えを出したんだと思います。
その思いを尊重し、受験させてあげました。
無事に通信制高校には合格し
今では軽音楽部でずっとやりたかったバンドを組んで活動をしています。
多少回り道をしましたが、結果的には良かったかな思います。
やはり夫婦間でこういう事態になった場合の方針をあらかじめ考えていたのが
親としてもブレずに娘と向き合うことが出来ました。
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