不登校経験談

担任の先生のパワハラが原因で不登校になりました

不登校・ひきこもり経験談

今から25年ぐらい前、私が小学校5年生だった時、不登校を経験しました。
私の不登校の原因は、担任の先生です。
何かあるとすぐに怒鳴り散らすような先生で、私に限らず
クラスの生徒は皆本当に怖く逆らえない先生でした。

軍隊でも無いのに、恐怖で生徒を管理するような
まさにスパルタ教育至上主義という言葉がピッタリの先生です。
今の時代に、その先生がいればきっと問題になっていたと思います。

私が耐えられなかったのは、給食を残さず食べることの強要です。
私は、嫌いな食べ物が多いわけではありません。
小さい頃から食が細く、良く噛まないと飲み込めなかったので
給食時間内に全て食べ終わる事ができませんでした。

体も小さくて基本的に給食の量が多いと感じていました。
お腹が一杯で、もう食べれない時もありました。

しかし小学校では、出された給食をすべて食べ終えなければ
給食の時間が終わってもずっと食べ続けさせられました。
給食を食べられるようにするために、朝ごはんを食べない時もありました。

それでも、毎度にように給食の時間が終わっても私だけが食べ続けている状況が続き
時には先生から厳しい言葉をかけられ、次第に給食の時間になると体がすくむように
なってしまいました。

朝起きると給食の時間の事ばかり考え、そのせいでとうとう学校に行きたくなくなり
しばらくして不登校のひきこもりになったのです。

両親が共働きでしたので、不登校の時は家で一人で過ごしました。
テレビを見たり、ファミコンをしたり、マンガを読んだりなどです。
休んでいることの罪悪感はありましたが、それよりも給食を食べさせられる
恐怖感が勝り、しばらくの間、不登校のひきこもりを続けていました。

そんな状況を救ってくれたのは、私に発破をかけてくれた両親です。
両親は仕事に行く前に
「今日は行ってみようか」
「先生に何か言われたらすぐに言え!抗議してやるから安心しろ!」
「給食は食べたくなければ食べなくてもいい」
と、私を必死に励ましてくれたのです。

それまではテコでも動かないほどジッと固まって学校へ足が向かなかったのですが
両親の必死の説得に負けてとうとう行くようになりました。
不登校だったのは1ヶ月ぐらいだったと記憶しています。

登校してからも給食の時間がイヤなのは変わりませんでしたし
その時のことが原因でしばらくは拒食症気味になってしまいました。

ですが、両親の言葉と支えに助けられ、何とか不登校から抜け出すことができました。
今では拒食症はなくなり、食事の時間がとても楽しみになりました。
もしも不登校になった時に両親から見放されていたら、私はそのままずっと
不登校だったと思います。

今の時代に、このような先生はいないかもしれませんが
出来ない事を出来るまで強要するなんて、子供には絶望しかありません。
全く逃げ道のない状況を一人しかいないクラスの先生がしていたんです。

子どもは大人が思っている以上に弱いですから
いざとなったら助けてくれる存在が絶対的に必要です。

私の場合、その役目を両親が果たしてくれました。
両親に励まされたのはもちろんのこと、盾になってくれると言われたことが
とても嬉しかったです。それで学校に行こうという勇気が出ました。

親が見守ってくれているという安心感は、子どもにとって大きなパワーになります。
私はそれで不登校から抜け出しましたし、親からの励ましの言葉が一番力になりました。

言葉少なめでも構いませんので、不登校の子どもに向かって
根気強く話しかけてあげることが私は大事だと思っています。

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