不登校になったのは、中学１年の時です。
入学してから半年ぐらい経過した時、クラスでイジメをされる人の中にどういう訳か入ってしまいました。
僕は男とはいえ、友達よりも体も小さく抵抗が出来ない上、気が弱いという所につけいられたのかもしれません。
もっともおかしかったのが、そこの担任でした。イジメを把握していながらもずっと放置していました。
イジメにあっていた他の友達は
片親である事や父親の仕事の事など本人には何の落ち度もない、関連性もない事でバカにされていました。
暴言は当たり前で、それだけでは物足りないのか無抵抗な友達に時にはどつくなどの暴力もしていました。
担任の先生も、ほかの友達も見て見ぬふりで、イジメがクラスでまかり通っていました。
一番の問題は自分の親です。
本来そうしたトラブルにあった場合、親は子供のとりあえず味方になる事が重要だと、今でもそう思いますが
親自体がトラブルに対してあまり関心がなく、他人の顔色をうかがうと言うか、イジメを問題化して面倒を起こしたくないのか
むしろ協調性を重視する事を念頭に置く人達でした。
僕は「イジメを我慢しろ」と受け止めたんです。
朝起きた時に恐怖感が沸き上がり、誰も自分の身を守ってくれないと思い、不登校になりました。
イジメや嫌がらせをされるために学校へ行くのは耐えられなかっのです。
勉強する状況になく、学校に行かない事は悪い事だとはわかっていても、自分の身を守るすべはこれしかありませんでした。
実はこの中学校に入学する２年前に、この町に引っ越しをしてきました。
今思えば、中学校も当時居た町も、非常に閉鎖的な街で個人の都合とか、個人の自由とかよりは協調性を重要視するようでした。
どういう訳か中学校の方針で部活動に必ず入らなければならず、部活に入ってみて自分に合わないと思っても、退部はほぼ許されませんでした。
クラスにも部活にも居場所がなくなり、家族にも理解されない。住んでいる町自体にいい思い出がありません。
引っ越す前の小学校では全くそうしたイジメをうけませんでした。
「前の町に戻りたい！なんでこんな場所に住まなきゃいけないんだ！」と不登校の間、毎日思っていました。
聞いた話ではありますが、部活動がほぼ強制的な理由の一つに、非行防止があったようです。
部活漬けにすれば、遊ぶ時間を無くし非行に走らせない。
また優秀な成績を残せば学校の名誉となる。今考えても、子供を物としか考えていなかったのではとも思えます。
その上で、先生も生徒に威張り散らす。僕の通っていた中学校は正直最悪な環境だったと今でも思います。
僕は2年生になるまで、不登校を続けました。
反抗期にも差し掛かり、親とも衝突しました。
毎日「前の町に戻りたい。この中学校には行きたくない。」と言い続けました。
何か月もひきこもりが続いた結果、やっと親も学校と話しをしてくれました。
2年生のクラス替えで、イジメをしていた特定の生徒と別のクラスにする事
部活もほぼ帰宅部化していた別の部に移動させてくれる事。
クラス替え後の2年生になってからは、何とか中学校に行く事ができました。
中学校はイジメを大々的に問題化せずに済ませたかったのかもしれません。
それでも、イジメをしていた生徒と廊下ですれ違う時の「ドキドキ」感は卒業まで抜けませんでした。
親も先生もこうしたイジメの場合どう対処するのか？
子供自身はどうやって身を守ったらいいのか？
そうした受け皿が当時は不十分だった思います。
今ではフリースクールなど、不登校やひきこもりの受け皿が広がりつつありますが
本来、勉強によって得られるあろう学力も、イジメといった妨害によって学校に行けないという根本的な問題になります。
僕自身、イジメ自体が悪としか思えません。
イジメをする子供の心を変える事って難しくありませんか？
当時、イジメをしていた生徒とは、別々の高校になりましたが、あまりいい噂は聞きませんでした。
イジメをする側は堂々と学校に行き、イジメを受ける側が逃げて不登校になりひきこもりになる。
こんな中学校生活って不公平としか言いようがありません。
今は20代になり学生生活も卒業した社会人となりましたが
イジメや暴力のニュースを見るたびに中学校の事を思い出します。
そして、ニュースを見るたびに根本は10年前と何も変わってないんだなぁと思えてしまいます。
現在は不登校やひきこもりが増えていると聞きます。
今イジメにあっている小学生や中学生は我慢せず逃げるべきです。
不登校やひきこもりになるのは嫌かもしれませんが、それしか方法がありません。
ダラダラと、そしてゆっくりと問題を先延ばしする先生や学校であれば逃げるしかありません。
親の理解さえあれば、家が一番安全です。
イジメ問題は学校や親世代など周囲がもっと真剣に考えてほしいと思います。
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